洗っているのに塩ガミと錆び!? 見えない内部とメンテ費用

両軸・ベイトリール

2026.10.07

「お気に入りのリールを長く使うにはお手入れが大事、とは言えきれいに洗っているし、お金もかかるし……」なんて思う方は多いですよね。

ところが、見た目はきれいなのになぜかリールに不具合が発生することが!

見えないリール内部がどうなっているのか、気になるメンテ費用とあわせてご紹介します。

考えられる不具合の原因は?

水洗いしているのに不具合が発生する理由としては、適切な洗浄が足りていない、外観の洗浄は適切でも内部に汚れや水分が残留しているなどが挙げられます。

もちろんダイワリールはご自宅でのお手入れだけでもご使用いただけますが、やはりすべて分解したりパーツ交換したり、不具合の原因を特定したりといった作業は出来ませんよね。だからこそ、SLPでの定期的なオーバーホールが大切です。

続いては、まさに外観だけでは分からない不具合を技術スタッフが実感した例をご紹介します。

お手入れしていてもメンテ費用が高い……?

きれいにご使用されているように見えますが、実際は「クラッチ不良」「ゴリ感」「巻きが重い感じ」など、多数の不具合によりオーバーホールをご依頼いただいた、こちらのソルティガIC。「見た目がきれいということは、しっかり洗浄をしているはず……ソルト対応でもあるのに、なぜ故障が?」と不思議に思う方は多いですよね。

作動点検をしてみると、リールはお客様のご申告通りの状態で「スプールが回らない」「レベルワインドが動かない」といった症状も見受けられました。これは内部状態が心配なので、さっそく分解してみましょう。

リールを分解してみると、驚きの光景が。

外観に反して、リールの内部状態は思ったより悪いようです。点検時の状態から予想はしていましたが、汚れや塩ガミ、錆びに腐食、さらに多数のボールベアリングが回転不良。これではまともに釣りができるはずもなく……

原因は恐らく浸水やお手入れ不足ではないでしょうか。リールを見るに、外側はきちんと流水洗浄を行っているはずですが、内部まで流しきれていなかったのかもしれません。特に海水がリール内部に残ると錆びや腐食が大幅に進行したり、残留塩分による固着が発生したりと厄介です。

こうなってしまうとリールの不具合だけでなく、メンテナンスの費用もかさんでしまいます。今回かかった費用は以下の通り。

◆交換部品:ピニオンドライブギアセット、ワンウェイクラッチ、キックレバープレート、ボールベアリング複数 ほか

◆交換部品代:¥18,900(税込¥20,790)

◆手数料:オーバーホール¥4,500(税込¥4,950)

ご依頼のソルティガは部品交換と洗浄、グリスアップ、調整などのオーバーホール作業で、すっかり元通りの巻き心地に戻りました。

しかし、なかなかのお値段ですよね。メンテナンスはお金がかかるからと頻度を減らし、浸水やお手入れ不足を放置してしまうと、不具合が悪化し逆に費用が高くなることがほとんどです。

ご依頼のソルティガは外観がきれいだったので、自宅でのお手入れはしっかり行っていたのでしょう。それでも内部の汚れや残留塩分は分解しなければ洗浄できませんし、錆びたり腐食したりしたパーツは交換する必要があります。

日頃のご自宅でのお手入れが大事なのはもちろん、少しでも違和感を覚えた場合にはすぐプロのメンテナンスを受けることがおすすめ!

SLPはダイワのアフターサービスセンターです。

アフターサービスでは1~2年に一度のオーバーホールを推奨しています。定期的にしっかりメンテナンスをする方が、長期的にはお得かもしれませんよ。ご自宅でのお手入れとあわせて、プロのメンテナンスもぜひご利用ください。

(当コラムの情報は更新時点のものです。公開後も情報の更新に努めておりますが、最新の情報と異なる場合があります。)

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