水没させてしまった12キャタリナをオーバーホール!
スピニングリール2020.04.08
今回のオーバーホールは「12キャタリナ5000H」です。
なんとこのリール、うっかり水没させてしまったようで……
水没オーバーホール! 中を開けてみると……?
お客様から「水没させてしまったので、オーバーホールをSコースでお願いしたい」とのご依頼を受けたこちらのリール。さっそく内部まで見ていきましょう。
いくらマグシールド搭載機種とはいえ、丸ごと水没させてしまった場合はメンテナンスに出していただくのが賢明です。
分解してみると、リール内部はご覧の通り……
塩分が結晶化することによる固着、いわゆる塩ガミが発生しています!
水没してからお預けまで、しばらく放置していたのかもしれません。恐らく、ハンドルが固まってしまったことをきっかけにお預けに至ったのでしょう。
このまま放置すると更なる錆や腐食の原因にもなるため、早急に内部清掃を含めたメンテナンスが必要です。
このように、こびりついてしまった塩分を落とし綺麗にしていきます。パーツを点検しつつせっせと歯ブラシで固まった塩分を取り除いたら、リールをしっかり洗浄して最後は組み立てです。
水没により使えなくなってしまった部品を交換して、グリスアップしながら調整、組み立てをして完成!
今回の交換部品と費用は、以下のようになりました。
◆交換部品:ピニオンドライブギアセット、メインシャフト、ピニオンボールベアリング他
◆交換部品代:¥22,400(税抜)
◆手数料:オーバーホールPコース¥4,000(税抜)
お客様はオーバーホールSコースをご希望でしたが、内部の塩分残留や固着などが酷く回転系の修理が必要なため、Sコースの作業内容では対応しきれず…… 結果、お客様への相談と技術スタッフの判断により、オーバーホールPコースとなったようです。
技術スタッフの努力の甲斐あって、塩だらけだったキャタリナがこんなに綺麗に! ぐるぐる回してみると、ハンドル回転も非常に快適です^^
今回は、リールを丸ごと水没させてしまったということでメンテナンスにお出しいただきました。内部の塩分により多くのパーツ交換が必要でしたが、再び快適にご利用いただけるように。
しかし、もう少し早ければここまで固着することはなかったかもしれません。思いがけず丸ごと水没させてしまった、というときは、なるべく早くメンテナンスをご依頼ください。
もちろん、水没というアクシデントがなくても、日頃からお手入れを行うことがリール性能の維持には大切です。
ご自宅でできる水洗いと注油だけでなく、年に一度はオーバーホールをするのがおすすめ。
ダイワの釣り具の修理・オーバーホールは、ダイワのアフターサービスセンター・SLPが手掛けています。
オーバーホールをご検討されている方は、お気軽に販売店様へお預けください^^
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(当コラムの情報は更新時点のものです。公開後も情報の更新に努めておりますが、最新の情報と異なる場合があります。)
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