きょうのオーバーホール ~15ソルティガ~
両軸・ベイトリール2022.12.14
基本性能は問題なし!
今回は15ソルティガ35NHのオーバーホールをご紹介します。
しっかりとしたドラグ作動音が、ターゲットとのやり取りをより盛り上げてくれるリールです。
ご依頼内容を確認すると、お客様は特にスプールフリーの音が気になるご様子。まずは点検から始めていきましょう。
作動点検を行ってみると、基本性能のみを見れば問題はありませんでした。気にされていたスプールフリーに関しても、回転はおおむね良い状態です。
しかしご依頼の通り、回転の良さに反してザーッと鳴る回転音が気になります。この回転音の原因を突き止めましょう。
スプールフリーの回転音の原因は?
サイドプレートを外して、さっそくスプールから確認します。
スプール自体はきれいで問題ないようですが、スプールを支えるボールベアリングのうちひとつの回転がざらざら…… 回転音の原因はこれですね。
パッと目に入るリールフットやスプールボールベアリング付近に塩分が残っていることから、ボールベアリング内の塩分残留も想像に難くありません。そこで改めて点検すると、回転音以外にも基本性能には影響しないレベルのわずかな回転の引っかかりを感じました。
回転音の軽減とあわせて、今後不意に起こるかもしれない回転不具合を防ぐためにも、ボールベアリングは交換しましょう。
不具合パーツの交換だけでなく、部品単位まですべてばらして点検するのがオーバーホール。巻上げの要となるピニオンドライブギアをはじめ、パーツはすべて洗浄・点検します。
塩分の残っていたリールフットは、ご覧の通りご依頼時と比べて一目瞭然ですね。
洗浄したパーツをグリスアップしながら調整、組み上げ後、全体を拭き取って作業は完了しました。
◆交換部品:スプールボールベアリング
◆交換部品代:¥1,300(税込¥1,430)
◆手数料:オーバーホールSコース¥3,300(税込¥3,630)
目立った不具合はなかったものの、そもそもオーバーホールは破損や故障などを起こさないための点検です。そう考えると、タイミングとしてはベストだったのかもしれませんね。
SLPはダイワのアフターサービスセンターです。
ダイワの釣り具の修理・メンテナンスはSLPが手掛けています。
不具合でお困りの方はもちろん、定期的なメンテナンスにもぜひお預けください。
(当コラムの情報は更新時点のものです。公開後も情報の更新に努めておりますが、最新の情報と異なる場合があります。)
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