きょうの修理

スピニングリール

2021.03.17

「あまり使用していないのに回転異音ゴロゴロ感がある」という症状で18EXISTが届きました。

一体なにが原因なのでしょうか。さっそく現品を見ていきましょう。


 回転異音の原因は?

 

改めてEXISTを拝見すると、確かにあまり使い込まれた様子ではありません。


 

まずは点検から始めます。ハンドルを回すとスプールが下から上に向かう動きをする際、滑らかな感触から一転し、ザラザラと嫌な感触が伝わってきました。


こういった回転異音やゴリ感などの症状の際は、大きなギアやボールベアリングの不具合を疑うのが通常です。しかし今回はそうではない可能性も考慮しながら分解していきます。

分解しつつパーツを点検していると、スプールを支えている部品であるメインシャフトに異常を発見(画像上)しました。



オシレーティングギアと連動するスライダー部分の外側に、なにやら痕がついているのが分かりますね。さらにメインシャフトだけでなく、オシレーティングギアの歯面にも削れている部分(画像下)があるようです。


このことから、オシレーティングギアが何らかの原因によりメインシャフトから外れてしまったことが窺えます。恐らく、スプールが下がる方向に強い力がかかったのでしょう。


破損したシャフトとギアを交換!


傷や破損の補修は不可能なため、メインシャフトとオシレーティングギアを新品に交換していきます。

 

◆交換部品:オシレーティングギア、メインシャフト

◆交換部品代:¥3,800(税抜)

◆手数料:なし(修理専用部品のため)


グリスアップとともに新しいパーツを組み込み、作業途中試しに作動チェックをしてみたところ、EXISTらしい回転感になりました。

最後にスプールを取り付け、さまざまな角度やスピードでハンドルを回して点検。お預かり当初から症状が改善していることを確認し、作業完了です。



メインシャフトの破損や傷から、ドラグを締め込んで根掛かりを外すような操作や、リールをリアキャップ側からぶつけるようなことが今回の不具合の原因であったと推測されます。

 

あまり使用していないとのことでしたが、使用回数や環境、頻度に関わらず、ぶつけたり無理な扱いをしたりすればリールは壊れてしまう可能性があります。皆様、ご使用の際には十分気を付けましょう!


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