きょうの修理 ~AEGIS 2506~
スピニングリール2021.06.10
イージスのメインシャフト折れ
今回は「TD AEGIS 2506」の修理依頼をみていきましょう。
少々古めのアイテムですが、スプールもRCS2506という少し前のカスタムスプールをご使用されています。ずっとご愛用いただいているリールのようですね。
ご依頼は「メインシャフト折れ」の修理。部品名まで明記されているということは、誰が見ても分かるほど明らかに破損しているのでしょうか。
外観を拝見した感じでは、そこまでひどい不具合があるようには見えません。
ところが、ハンドルを回すとスプールは上下に動くことなく、その場でくるくると回転を始めました。
メインシャフト、あるいは関連部分に不具合が生じているのは明白ですね。
試しにスプールを触ってみると、なんと抵抗なくするすると抜けていきます。スプールを抜き取ってメインシャフトを確認すると、ご覧の通り折れていました。
そのほかの交換部品も含めて在庫を確認しましたが、今回折れているメインシャフトのパーツ在庫はすでになし。
生産終了から最低6年間はパーツを保有しているのですが、その期限は過ぎています。対応するパーツも探しましたが見つかりません。
最終判断は修理不能でご返却。アフターサービスとしては、非常に残念な結果になってしまいました。
シャフト折れを避けるためには?
今回のイージスのような事態を避けるためには、どうしたらいいのでしょうか。
シャフトの破損個所をよく見ると、折れたというよりねじ切れたような形状です。
この現象が発生する原因のひとつとして、ドラグノブをきつく締め込んだ状態でスプールを無理に回転させることが考えられます。
きつく締め込むシチュエーションと言えば、やはり根掛かりを無理に外そうとしてしまうことでしょうか。
ドラグを締め込んだ状態で根掛かりを外すことは、リールに過度の負担をかけてしまいます。タオルを使用し手で引っ張って外す方法をはじめ、取扱説明書の注意内容に従って使用してください。
そのリールの適正強度ラインが切れてしまうような強すぎる締め込みや、締め込んだまま根掛かりを外すことを何度も繰り返してしまうと、特に破損に繋がりやすくなります。
大切なリールを破損させてしまわないよう、ドラグの調整や根掛かり外しには気を付けましょう。
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