船電源とブレーカー機能? 電動リールが止まる原因

電動リール

2019.10.09

電動リールが止まった! 意外だけどよくある原因


「船で使ってたら電動リールが動かなくなった!」「ピーと音がして止まった!」

釣行中、こんなトラブルに見舞われてしまったお客様から「これは故障では?」「修理に出したほうが良いの?」というお問い合わせが多くあります。


そのなかには、船電源とブレーカー機能が原因ではないかと推測されるケースが多々。電動リールが止まってしまう原因として意外と多いため、解説したいと思います。

壊れてしまったかもしれないと慌てたり修理に出したりする前に、こちらのコラムで確認してみてください^^


電動リールの船電源と専用バッテリー


巻き上げ中、なぜか電動リールが止まってしまう……これは故障では? もしかして基板の交換が必要になるの? こんなふうに不安を感じたお客様からお問い合わせや修理のご依頼を受けます。

その際、専用バッテリーを使っていない、コードの破損もしていないと判明すれば、状況から真っ先に推測される原因は「船電源」でしょう。


電動リールは、リールの要求電力が満たされていない場合には動きを止めてしまいます。そのため船電源を使用していると、船電源の電圧が下がることで要求電力をまかなえなくなり、リールの巻き上げが止まる、速度が落ちるなどの現象が度々あるのです。


船電源は主に直列なうえ、各釣座以外にも船のエンジンや照明、魚群探知機などに電力を割いており、電源を取り込む位置によってはなかなか電動リールへの供給電力が安定しません。

同じ船電源でも主電源に近い隣は使えていて自分は使えない……ということは、充分ありえるでしょう。船がアイドリングをしているタイミングでは供給電圧が小さくなっているため、リールの要求電力をまかなえず負荷巻きができないケースもあります。


このような状態ではリール本来のパフォーマンスが発揮できず、せっかくの釣行も残念な結果になってしまうかも……

特に近年の電動リールはパワーや性能が上がっており、リールからの要求電力も高くなりつつあります。安定したパワーで快適な釣りを楽しむためにも、ダイワ純正の専用バッテリーをご利用いただくのがおすすめです^^


巻き上げを止めるブレーカー機能とは


前述したような現象が発生し、巻き上げ中にアラーム音や画面の点滅とともに操作ができなくなったり、巻き上げが止まったりすることがあります。これはリールの保護回路である「ブレーカー機能」が作動している可能性が高いです。


このブレーカー機能は、リールに大きな負荷がかかった場合や性能以上の過酷な状況下で作動します。それにより回転が断続的になったり停止してしまったりするケースは珍しくありません。

作動している場合は、「ニコちゃんマーク」と表現する方の多いブレーカーマークが点滅するので確認しましょう。



専用バッテリーを使用していても、容量不足や容量の低下など電圧不足でリールの要求電力に応えられないときや、高負荷時にモーターの出力を制限するときなどはブレーカーが作動し、通電を遮断している可能性があります。


電動リールが突然止まると不安に感じられるかもしれませんが、ブレーカー機能はしばらくすると自動的に復帰します。不具合ではないので、復帰するまでそのままお待ちください。手動での巻き上げは可能です^^


万が一しばらく経っても巻き上げができない、そのまま電源が入らないなどの場合は、船電源や専用バッテリーの電圧不足、過負荷によるブレーカー作動ではなく、なんらかの不具合かもしれません……

一度専用バッテリーでご試用いただき、それでも動作がおかしい、ご不安が残るといった場合は、SLPにお預けください。


SLPはダイワのアフターサービスセンターです。

電動リールをはじめ、ダイワの釣り具の修理・メンテナンスはSLPが手がけています。


SLPには会員サービス「SLP PLUS」も。会員様だけの特別なクーポンをご用意しております。

入会費・年会費は無料で、webから簡単登録! ぜひこの機会にご入会ください。

ご依頼品のお預けは、ダイワ製品お取り扱いの販売店様からどうぞ。