きょうの修理 ~カルディア KIX~
スピニングリール2021.05.12
2005年の発売からおよそ15年。未来のゴールへ蹴り込む(kicks=KIX)という意味で名付けられたカルディア KIXが届きました。
「しゃくるとハンドルが逆転することがある」とのご依頼です。
パーツの保有期限は過ぎていますが、この症状ならば対応する現行パーツで直せるかもしれませんね。しっかり修理したカルディアで、まだまだ未来へ向かって蹴り込んでいただきましょう。
ハンドル逆回転の症状ということで、まずはストッパー部から見ていきます。
画像上はストッパーをONにした状態です。ONにしているはずのストッパーが効かずに、ハンドルが逆回転してしまっていることが確認できます。これまで修理に出されたことはないようで、今回が初めての不具合とのことです。
ハンドルの逆回転方向への遊びを少なくし、強力に逆転を防止しているワンウェイクラッチとクラッチリングですが、長年ご使用いただいたためか性能低下(経年劣化)が発生しています。
こちらのパーツを交換していきましょう。
◆交換部品:クラッチリング、ワンウェイクラッチ
◆交換部品代:¥3,100(税込¥3,410)
◆手数料:¥2,700(税込¥2,970)
今回かかった修理料金は上記の通りです。
作動確認をしてみると、がっちりストッパーが効いているのが分かります。これで不具合は改善されましたね!
こちらのカルディア KIXのように、旧シリーズのリールでも修理が可能なものはございます。
また、基本性能に問題が見られなければグリスアップのみ、あるいは洗浄とグリスアップのみのオーバーホールでも作業可能です。「古い機種だから修理やオーバーホールは難しいかもしれない……」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
SLPはダイワのアフターサービスセンターです。
ダイワの釣り具の修理・メンテナンスはSLPが手掛けています。お困りの際は、お近くのダイワ製品お取扱店様を通してお預けください。
(当コラムの情報は更新時点のものです。公開後も情報の更新に努めておりますが、最新の情報と異なる場合があります。)
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