きょうの修理 ~LABRAX~

ロッド

2021.11.17

穂先交換の依頼! ところがガイドにも割れ……?


今回ご紹介するのはLABRAX 90ML・Fの修理。「トップガイド内側に傷があるため交換」というご依頼内容です。

 

竿のトラブルのなかでも、穂先の破損は比較的ありがち。SLPへの修理のご依頼も多々あります。

さっそく修理に取り掛かりましょう。



まずはご依頼のあったトップガイド内側の傷を確認します。

上記画像をご覧ください。赤丸の部分、確かにひびのようなものがあるのが分かりますね。

 

さらにロッド全体の点検を進めていくと、バット側#2のガイドにも割れを見つけました。

画像中央、ガイドに白い線が入っています。こちらも交換が必要なようです。



交換部品と手数料は下記の通り。作業はお見積もりに沿って続行ですが、お客様の当初のご予算を超えてしまいました。

 

◆交換部品:T-KGST8-1.8、T-KWSG30S

◆交換部品代:¥6,550(税込¥7,205)

◆手数料:¥6,000(税込¥6,600)


ガイドフレームへの衝撃でリングが割れることが!


ガイドリングへの直接の衝撃で割れることもありますが、今回ご依頼のリングにはひびが一部分しか見られません。さらにガイドフレーム外側には複数の傷跡があります。

このことから、ガイドフレームに加わった衝撃や圧力が重なって、最終的にリングが割れてしまったであろうことが分かります。


また、ガイドフレームが変形することで、リングが脱落したり割れてしまったりすることも。

ガイドリングはラインが触れる部分のため、表面がなめらかであることが重要です。ひびが入ってしまうと、ラインを傷つけたり引っかかりを感じたりする可能性があります。

 

釣りに集中しているときは、道具から意識が離れがちかもしれません。しかし十分注意し、ロッドを投げたりぶつけたり、地面に直接置いたりはせず、できるだけ丁寧に扱いましょう!

 

ロッドやガイドに割れ、傷などを確認した際は、SLPへお預けください。

SLPはダイワのアフターサービスセンターです。ロッドのメンテナンス・リペアサービスなども提供しています。



(当コラムの情報は更新時点のものです。公開後も情報の更新に努めておりますが、最新の情報と異なる場合があります。)