きょうのオイルチェック ~17エメラルダス~
スピニングリール2023.05.17
今回は、はじめてアフターサービスをご利用されたというお客様の17エメラルダス MXが届きました。ありがとうございます!
リールについた傷跡から、愛機として使い込まれてきた歴史が垣間見えますね。
初メンテナンスにぴったりの、オイルチェックのご依頼なのですが…… どうやら水没させてしまったとのこと。内部状態が心配なので、さっそく点検していきましょう。
作動点検を行うと、ハンドル回転に引っ掛かりがあり途中で回転が止まってしまいます。
スプールはまっすぐ上下しているため、部品が原因ではなさそうです。水没の経緯を踏まえると、塩ガミで引っかかっているのかもしれません。
ひとまず内部を確認するためボディを開けようとしますが、簡単には外せず…… これは恐らく、中で固まっているのではないでしょうか。
やっとのことでボディを外すと、内部は画像の通り。回転の引っ掛かりは、メインシャフトが接する部分の塩ガミが原因でした。
リールをよく観察すると、スプール側の部品に塩分や痛みはなく、マグシールドも無事。しかしボディ両サイドのボールベアリングは錆びています。
もしかするとリール全体が水没したのではなく、ボディ部分のみが波をかぶったり、海水に浸かったりしてしまったのかもしれませんね。
もともとはオイルチェックのご依頼だったこちら。水没の影響により部品洗浄やパーツ交換が必須になるためオーバーホールを提案しましたが、傷みや交換部品の多さから今回は作業を見送られるとのことでした。
参考までに、SLPからご提案したお見積もりは以下の通りです。
◆交換部品:メインシャフト、ピニオンドライブギアセット、ボールベアリング複数 他
◆交換部品代:¥12,000(税込¥13,200)
◆手数料:オーバーホールPコース¥4,000(税込¥4,400)
リールを長く大切に使っていくためには、便利でお得なメンテナンスサービスを上手に活用して、定期的にプロに見てもらうことがおすすめです。
なかには「そもそも自分のリールの状態がよく分からない」「アフターサービスは費用が高額なイメージ」とご不安を感じる方がいるでしょう。
SLPでは今回のように、現品状態によっては修理やオーバーホールのご提案を行いご相談の上で作業をしているので、ご安心ください。
SLPはダイワのアフターサービスセンター。
ダイワ釣り具の修理・メンテナンスはSLPが手掛けています。
まだメンテナンスサービスを利用したことがないという方こそ、ぜひSLPのオイルチェックをご利用ください。
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