きょうの修理 ~YouTube連動企画2~
両軸・ベイトリール2022.09.21
今回は「ソルティガ Z30L」の修理です。
近年、刷新されてより頼もしくなったソルティガですが、初代ソルティガにもまだまだ現役で頑張ってもらっている方がいらっしゃいます。
こちらは、ハンドルノブの回転が重いというご依頼。作業の様子はYouTubeチャンネルにもアップされているので、そちらもご覧ください。
まずは作動点検から始めます。ハンドルを回してみると非常に回転が重く、ノブの根元も遊びが大きいようです。この状態では、巻上げが辛いこともあるのではないでしょうか。
一通り点検し、分解してみた結果がこちら。ハンドルノブ根元のボールベアリングは破損してしまっていました。
このソルティガの外観からは、オーナー様との長い歴史が感じられます。長期にわたってご愛用いただいたことで、消耗や劣化が進み壊れてしまったのでしょう。
根元だけでなく、ノブ上側のボールベアリングもかなり回転が悪いようです。
ソルティガを使う釣りの性質上、ハンドルノブをしっかり掴んで回すことがメインなので、回転が悪くなったボールベアリングを使い続けると破損してしまうことがあります。ボールベアリングは消耗品のため、定期的に交換することがおすすめです。
一度ハンドル部をすべて分解して洗浄します。ノブの軸には傷が残っていますが、やすりで均すだけで使用可能でした。
ハンドルノブ上下のボールベアリングを交換すれば、作業は完了です。かかった費用は下記の通り。
◆交換部品:ハンドルノブボールベアリング複数
◆交換部品代:¥1,400(税込¥1,540)
◆手数料:¥1,800(税込¥1,980)
部品の製造を終了しておりパーツ在庫がないシリーズであっても、ご依頼内容や現品状態によっては修理やオーバーホールができることがあります。
長年使った愛用のリールだからまだ捨てたくない! そんな方は、お気軽にSLPにお預けください。
また、今回のコラムはこちらのYouTube動画と連動しています。破損したボールベアリングやハンドルノブなどの状態は、SLP PLUSチャンネルでもご確認ください。
(当コラムの情報は更新時点のものです。公開後も情報の更新に努めておりますが、最新の情報と異なる場合があります。)