きょうの修理 ~YouTube連動企画3~
両軸・ベイトリール2023.03.01
今回修理のご依頼があったのは「リョウガBJ C2025PE-SH」です。
こちらのコラムはYouTube動画と連動していますので、ぜひコラムと動画をあわせてご覧ください!
修理は「クラッチが戻ってこない」「スプール回転が少し重い」というご依頼内容。さっそく点検していきましょう。
クラッチとスプールを点検
基本性能を確認しつつ、ご指摘の内容をチェックします。
クラッチを下げてハンドルを回してみますが、ハンドル回転でクラッチが戻ってきません。スプールフリーについてもクラッチを下げて観察しますが、スプール回転が途中で引っかかるような動きを見せます。
分解してみると、内部は思わずオーバーホールで洗浄したくなるような状態でしたが、今回のご依頼は修理のみ。
不具合解消のために全分解や洗浄が必要な場合、修理のご依頼であってもオーバーホールをご案内することがあります。しかし、今回は部品交換と関連部品のクリーニングのみで修理ができそうです。
クラッチ不良はパーツ破損が原因!
まずはクラッチ不良について確認。クラッチレバーの動きをみると、画像上のようにキックレバーがラチェットに当たっていないことが分かりました。
クラッチカムの破損により、本来なら画像下のようにラチェットに当たるはずのキックレバーが作動していません。ハンドルを回してもクラッチが戻ってこなかったのは、この破損が原因ですね。
クラッチを切った状態でクラッチレバーを指で押し続け、そのままハンドルを回転させる操作を行うと、このような破損をすることがあります。
スプールフリーが重いのはパーツではなく?
続いて、少し重たいというスプールフリーについてもチェック。最初の点検では、途中で引っかかるような動きをしていました。
この場合、スプールボールベアリングの消耗が疑われることが多々ありますが、ボールベアリングの回転には問題がないため原因はほかにあるはずです。
こちらのリョウガ、クラッチをオフにしているときもレベルワインドが連動して動くので、ここに不具合の原因があると考えられます。
試しにウォームギアを指で回すと、引っかかりを確認。溜まった汚れによって、動きが悪くなっていたようですね。
◆交換部品;クラッチカム
◆交換部品代:¥300(税込¥330)
◆手数料:¥2,500(税込¥2,750)
かかった費用は上記の通り。クラッチカムの交換と、ウォームシャフト部のクリーニングのみで作業は完了しました。
まだまだ現役で使っていただきましょう!
また、今回のコラムはYouTubeチャンネルと連動しています。映像でご覧になりたい方は、こちらの動画をチェック!
リールが壊れてしまった、不具合があるというときは、ぜひSLPへお預けください。
SLPはダイワのアフターサービスセンター。ダイワ釣り具の修理・メンテナンスはSLPが手掛けています。
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