きょうの修理 ~シーボーグ150J-DH~
電動リール2022.01.19
ハンドル回転不具合の原因は?
今回は「シーボーグ150J-DH」の修理を取り上げていきます。
ご依頼内容は「ハンドル回転がおかしい」とのこと。さっそく点検から始めましょう。
リールを見ると確かにご使用頻度はそれなりに高いようです。ハンドル回転の不具合は何が原因なのでしょうか?
内部を確認しながら分解を進めていくと、回転不具合の原因を発見しました。
それが画像のフレームです。ちょうどスプールを格納する部分に塩分が残っていることが分かりますね。
これらの残留した塩分がスプールの回転を妨げることが、ハンドルを回した際にギクシャクとした感覚が手に伝わってくる原因になっていました。
すべて分解して確認しましたが、ほかに不具合や交換が必要なパーツはないようです。フレームとスプールのエッジを洗浄、清掃しましょう。
使用後の水洗いはしっかりと!
塩分を洗い流しきれいにした状態でスプールを組み込むと、回転は非常にスムーズになりました。
ほかのパーツ交換は行わないため、修理の結果は以下の通り。
◆交換部品:なし
◆交換部品代:なし
◆手数料:¥3,500(税込¥3,850)
洗浄、清掃したパーツを調整しながら組み立てれば作業完了です。料金は手数料のみで済みましたね。
リールの状態から推測するに、水洗いはきちんとされていたようです。それでも多少の塩分が残ってしまっている状態。
ご使用後はさっと洗うだけでなく、6面洗浄を心がけましょう。可動部を動かしながら、各面10秒ずつしっかり時間をかけ流水で洗い流すと、より効果的です。
ご自身でメンテナンスを行う際は、こちらの電動リール洗浄動画を参考にしてみてください。今回のような不具合は、こういったメンテナンス方法で予防ができます。
ただし、実際の内部状態や部品の消耗など、分解してみなければ分からないことは多くあります。
ご使用頻度にもよりますが、おおよそ1~2年に一度、またはご不安なことがございましたらいつでも、オーバーホールをご依頼ください。
SLPはダイワのアフターサービスセンターです。ダイワ釣り具の修理・メンテナンスはSLPが手掛けています。
ご依頼の際は、お近くのダイワ製品お取扱店様へお預けください。
(当コラムの情報は更新時点のものです。公開後も情報の更新に努めておりますが、最新の情報と異なる場合があります。)
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