専用シューズやウェーダー……釣り用の靴はどう手入れする?

その他

2019.05.15

釣りに行く際の履物は、フィッシングシューズやブーツ、ウェーダーなど様々。皆様はどんな靴を履いて釣りを楽しんでいるのでしょうか?

どんなフットウェアで魚に臨むにしろ、それらの使用環境はどれも過酷なはずです。


そこで今回は、釣り用シューズのお手入れ方法をご紹介! 釣り人の足元の安全を守るための靴なので、しっかりメンテナンスをして、できるだけ長く安全にお使いください^^


正しいメンテナンス手順


釣り用の靴は過酷な環境で使用されているため、日頃からお手入れするのがおすすめです。そのメンテナンス方法をこちらにまとめました。


①   30℃以下の真水で、まずは全体を洗い流してください。

汗を含む塩分や汚れ、ゴミが付着したままの状態は、劣化を早めます。お湯で洗うことも、生地の劣化や接着力の低下を促進してしまうでしょう。


②   生地や接着剤の消耗を早めてしまうので、基本的に洗剤の使用も避けてください。

汚れがひどい場合は、希釈した中性洗剤で軽く押し洗いをしましょう。


③   洗い終わったら、風通しの良い日陰で完全に乾燥させてください。

火のそばや直射日光を利用しての乾燥は、変形・変色・劣化の原因です。充分に乾き切っていない状態での保管も、生地や接着剤の消耗を早めてしまいます。


④   しっかり乾燥させた後も、直射日光や室内灯の当たる場所での保管は避けましょう。

紫外線や温度の上昇により、日焼けや退色、剥離、ひび割れなどが急速に進行してしまいます。


⑤   クロロプレンゴム製ウェーダーについては、乾燥させたらハンガーに吊るしたような状態で保管してください。

畳んだり折り曲げたりしての保管は、ひび割れの原因です。


スニーカーやアウトドア用の靴はもちろん、釣種ごとに専用の設計がされた釣り用シューズも、なるべく長く、大切に使いたいですよね^^

安全に釣りを楽しんでいただくために、靴底を折り曲げて剥がれや亀裂などがないか確認する釣行前の点検と、上記の釣行後のメンテナンスをしっかり行いましょう。


ベリピタロックシステムはベルクロのお手入れも


ベリピタロックシステム搭載のシューズの場合、前述したお手入れにくわえベルクロ部のメンテナンスも大切です!

以下の手順で、ベルクロもお手入れしましょう^^



●フェルトソール側ベルクロ(メス側)

ロックバンドとフェルトソールを外して、ベルクロに付着している砂や小石などの異物を、水道水で洗い流しましょう。

流水で落ちない小石や砂はたわしで軽く擦り洗いしてください。ただし、金たわしや金属ブラシではベルクロを破断させてしまいます! 柔らかいたわしやブラシをご使用ください。


●ブーツ側ベルクロ(オス側)

フェルトソール側と同じく、ベルクロに付着した砂や小石を水道水で洗い流します。

ベルクロに詰まった異物は爪楊枝や歯ブラシなどを使って、完全に取り除きましょう。充分取り除けていない状態での使用は、接着力の低下につながってしまいます。


こうしたメンテナンスをしっかり行ったとしても、ベルクロの接着力は経年により低下していくでしょう。その際は、SLPへご依頼いただくことで、ブーツ側ベルクロの交換が可能です!

また、フェルトソールについては、ダイワの「ベリピタロックキット」を別途お買い求めください^^


靴は経年劣化します!


靴は、使用頻度に関係なく経年劣化するものです。その進行速度や寿命は、使用環境やメンテナンス、保管方法など個別の条件によって変わるので、一概には決められません。


劣化が進むと接着力や材質強度の低下、接着剥がれ、ひび割れなどが発生します。そのまま使用するのは、事故や怪我につながる恐れがあり非常に危険です。

特に釣り用シューズは過酷な環境で使用されるため、一般のスニーカーなどより寿命は短くなるでしょう。使用前の点検はきちんと行い、破損や過度の摩耗など異常があった場合は、絶対に使用しないでください!


安全にご使用いただくためにも、シューズのお手入れをおすすめします^^

足元の安全と快適さをしっかり確保できれば、安心して釣りに打ち込めること間違いなしです!


SLPはダイワのアフターサービスセンターです。

ベルクロ交換やソール交換、ウェーダーのブーツ、フェルトの交換など、ダイワ製品の修理・メンテナンスを手掛けています。

お気軽に販売店様までお預けください^^



(当コラムの情報は更新時点のものです。公開後も情報の更新に努めておりますが、最新の情報と異なる場合があります。)