ボールベアリングが錆びるとこんな不具合が出るかも!?

その他

2019.05.29

ハンドルやスプールにこんな不具合を感じたら…?


ハンドルが回らない、ハンドルの回り方に違和感がある、スプールの回転が悪い、糸の出が悪い……などなど、釣りの前日や釣りの最中、リールにこんな不具合を感じたことはありませんか?


このような不具合の原因は、ボールベアリングの錆かもしれません!

リールには回転をスムーズにさせるためにボールベアリングという部品が使われています。その部品が錆びると、上記のような不具合が生じてしまうことがあるのです……


ボールベアリングが錆びてしまう主な原因は、海水の塩分。

海で使用した後に洗浄していなかったり、しっかり海水を流し切れていなかったりすると、塩分が残ってしまい錆の原因に……


以下の写真をご覧ください。画像左側が新品のボールベアリングですが、その差は歴然。

そのまま放っておくと、右のボールベアリングのように内部が錆で大変なことになってしまうかも!?



うーんひどい……こんなトラブルはできるだけ防ぎたいものですよね……

では、どうしたら良いのでしょうか? 次からは、その対策をご紹介します。


ボールベアリングの錆を抑制するために何ができるの?


ボールベアリングが錆びる主な原因が海水に含まれる塩分であることが分かったところで、次に気になるのは錆の抑制方法ですよね?


もちろん、海でリールを使用すれば海水の塩分が付着するのは当然です。

しかしそれを放置するのはNG! 放っておくと、錆をはじめとして腐食や可動部の固着など、様々なトラブルを引き起こしてしまうかも……?


そこで、ボールベアリングの錆を抑制する方法を、ベイトリールを例にご紹介します。

自宅でできるお手入れ方法として、SLPでは水洗いのみを推奨しています。(※シャワー洗浄非対応機種もございますので、ご注意ください。)


まずは水洗いするために、サイドプレートとスプールを本体から外しましょう。本体とスプール、サイドプレートのそれぞれをシャワーでよく洗います。

ベイトリールはどの角度からも洗浄が可能です! 一方向からだけではなく、全ての方向からしっかりシャワーを当て、残った塩分をきれいに洗い流しましょう。



洗い終わったら水をよく切り、元の状態に組み直します。乾いた布で拭き取りながらハンドルやクラッチなど作動部を動かしつつ、さらにしっかり水を切って、風通しのよい日陰で乾燥させ……

そして最後に取扱説明書に従って注油したら、無事にお手入れ完了です!


こうしたお手入れをすることで、付着した塩分を洗い流して錆の発生を抑制することができるでしょう。

ただし、錆は抑制できてもボールベアリングそのものは消耗品です。オーバーホールや修理の際には交換をおすすめします!


※ベイトリールのメンテナンスについて、詳しくはこちらもご覧ください。


写真みたいな状態になったら?


今ご紹介したような簡単なメンテナンスなら、ご自宅でもできるでしょう。使うごとにお手入れをしていただくことで、リールを長くお使いいただけます。

しかし実は、ご自宅では取りきれなかった汚れや塩分が溜まってしまう場合も……ひどいときは先ほどの画像のように。

これを解決するには一体どうしたら良いの……? なんてお悩みの方はいらっしゃいませんか?


そんなときは、オーバーホールがおすすめです!

SLPはダイワのアフターサービスセンターです。ダイワの釣り具の修理、オーバーホールはSLPが手掛けています。


壊れたリールの修理のほかに、ご自宅では難しい内部の汚れや塩分の除去、クリーニング、消耗した部品の交換など、「オーバーホール」を専門のスタッフが実施。

オーバーホールを行えば、普段は見えない内部までピカピカに^^

ご依頼の際は、お近くの販売店様にお預けください。


また、SLPには「会員サービス」もございます。

会員様限定の特別なサービスをご用意しているので、この機会にご入会してみてはいかがでしょうか? 皆様のご入会、お待ちしております!



(当コラムの情報は更新時点のものです。公開後も情報の更新に努めておりますが、最新の情報と異なる場合があります。)