自宅でお手入れ! 電動リールのメンテナンス方法

電動リール

2019.04.10

電動リールはモーターやICモジュールなど気軽には触りにくい部分があり、メンテナンスに悩んではいませんか?

しかし、使いっぱなしで放っておけば汚れや錆、塩分により、釣りの最中に不具合が起きる恐れも……


ここでは、ご自宅でできる電動リールの簡単なメンテナンス方法をご紹介します^^


電動リールもシャワー洗浄できる!


ダイワの電動リールには、シャワー洗浄に対応する機種があります!

このウォッシャブルタイプは流水で洗うことができ、シャワー非対応のノーマルタイプは、真水を浸した布で拭き取り清掃が可能です。(※シャワーの温度は30℃以下に設定してください)


リールを洗うときはドラグワッシャーへの浸水を防ぐため、まずドラグを締め込みましょう。シャワーで全体的に塩分や汚れをしっかり洗い流してください。

糸に浸透した塩分を洗い流し、クラッチレバーを上げ下げしたりハンドルを回転させたりして、内部にも水を流すことを意識しましょう^^



洗い終わったら、可動部を動かしながらしっかり水分を切り、柔らかい布で拭き取ります。そのあとはドラグを緩めて、風通しのいい日陰で乾燥させてください。

こちらの動画でも手順を確認できます↓^^

電動リールメンテナンス

SLP技術者が教える! DAIWA製電動リール洗浄手順


錆を防ぐために点検をしよう!


錆や塩分の付着は、電動リールに欠かせない「通電を阻害」してしまいます……

機能を損なわないためにも、点検とお手入れが重要です!


コネクター部とコードの接続部は、特に錆や緑青の出やすい箇所。点検を行い、綿棒や布などでしっかり掃除をしましょう。

コネクター部にはコネクターグリスを塗布し、コードを差し込んで馴染ませます。メンテナンスの際は、SLP WORKSから出ている、SLPW コネクターグリス 501をご使用ください。保管する際は、コードを取り外しましょう。



そのほか、ウォームシャフトとハンドルノブの付け根にはリールガードグリスを注油します。(ダイワ純正リールガードグリス/オイル

コネクターグリスやダイワ純正リールガードグリスは、販売店様にてお取り寄せください。


電動リール保管のポイント


保管をする際には、糸のテンションに注意が必要です。


ナイロンやフロロカーボンを強い負荷で巻き上げたときは、糸が伸びている可能性があります。その状態で保管してしまうと、吸水・乾燥による収縮で、スプールが変形、破損してしまう恐れが……

爪で糸を軽く押すと、少し食い込むくらいがナイロンやフロロラインを使用しているときの適正テンションです。青物のやりとりなど、強い負荷で巻き取った後は適正なテンションで巻き直し、保管をしましょう!



乾燥させるときは、リールフットに空いている水抜き穴を下にしてリールをまっすぐに置き、日陰で乾かします。

ロッドに付けたままや、角度をつけての乾燥、保管は避けてください! 水分が抜けきらずに、塩分が固着する恐れがあります。



「電動リールって素人にはどうにもできないのでは……」と思うかもしれませんが、このように簡単にお手入れするだけでリールを長く使えます^^

リールはきちんとお手入れして、次回の釣行に備えましょう。


SLPでは、日常的なお手入れにくわえ、年に一度はオーバーホールをおすすめしています。

SLPはダイワのアフターサービスセンター。ダイワの釣り具の修理、オーバーホールはSLPが手掛けています! ご依頼の際は、お近くの販売店様へお預けください。


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