オーバーホールって本当に必要? 分解してみて分かること

その他

2025.03.20

1~2年に一度ほどのご利用を推奨しているSLPのオーバーホール。オイルチェックと併用すれば、より効果的かつ経済的にリール本来の性能を保つことができます。

そうは言っても本当にアフターサービスのメンテナンスは必要なのか? 自宅でのお手入れだけで十分だしオーバーホールまでしなくて良いのでは? 淡水で使っているから問題ない! 海水専用リールなら錆びないはず! このように考える方はいらっしゃるでしょう。

そこで今回のコラムでは、今までの「分解してみないと分からない」状態だったご依頼品のオーバーホール実例を改めてご紹介していきます。

きれいに見えても塩分?

まずはコラムから見ていきましょう。以下のコラムはどちらもシーボーグを取り上げたものです。見た目は綺麗にご使用されているようで、とても不具合があるようには見えません。

きょうのオーバーホール ~シーボーグLTD~

きょうのオーバーホール ~シーボーグ500AT~

しかし実際にリールを分解してみると、内部はそこかしこに塩分の残留がありました。特に構造が入り組んだ箇所や、ご自身での流水洗浄だけでは流しきれない部分などに多く塩分が残っているのが分かります。

お客様は不具合なく使用していたようですが、このままの状態で使い続ければ大きな不具合や故障に繋がるような状態でした。言い換えれば、良いタイミングでオーバーホールにお預けいただいたケースですね。

修理だけ、パーツ交換だけ……?

続いてはSLP PLUSチャンネルでアップしている動画を例に見ていきましょう。

まずはこちらのリョウガの修理動画です。「クラッチが戻ってこない」「スプール回転が少し重い」というご依頼でしたが、分解してみると修理だけでなくオーバーホールとしてすべて洗浄しても良いような状態でした。

ダイワリール「リョウガ」【SLPきょうの修理#2】

続いてご紹介するのはタトゥーラのオーバーホール。最初はギア交換のご依頼として到着したものでした。回転のざらつきが気になるとのことだったため、お客様とご相談の結果オーバーホールに作業を変更。ところが分解してみると、クラッチカムプレートが破損していたことが判明しました。

ダイワリール「タトゥーラ」【SLPきょうのオーバーホール#3】

このように不具合なく使えていたり、一部の修理だけのご依頼だったりしたリールが、分解してみると実は内部に問題が……というのは、SLPではよく見るケースです。やはり開けてみないと分からないことは多くありますね。

もしかしたら自分のリールも? と不安に思う方は、ぜひSLPへメンテナンスにお預けください。「お手入れ大事」で不安要素を取り除いて、楽しく快適に釣りをしましょう!

さらに次回は、同じく「アフターサービスのメンテナンスは必要なのか?」をテーマに、オイルチェックについても解説していきます。お楽しみに!

(当コラムの情報は更新時点のものです。公開後も情報の更新に努めておりますが、最新の情報と異なる場合があります。)