本当に必要なメンテナンスとは? オイルチェックは何をしている?

その他

2025.04.02

「アフターサービスのメンテナンスは本当に必要なのか?」というテーマでお送りしている2本のコラム。前回の「オーバーホールって本当に必要? 分解してみて分かること」というコラムに続いて、今回はオイルチェックが本当に必要なのか? という主旨で解説していきます。

そもそもオイルチェックとは?

「オイルチェックは本当に必要か」と問われても、そもそもオイルチェックとはどういうサービスなのかをご存じない方がいらっしゃるのではないでしょうか。

まず、オイルチェックとは「最安値で最低限のメンテナンスができるサービス」です。

オーバーホールがリールの総合点検である一方、オイルチェックは簡易点検と考えてください。すべて分解することはせず、最低限の注油と状態確認のみを行い、メンテナンスレポートにてお客様へ状態を報告するリールの現状維持を目的としたメンテナンスです。

オーバーホールとの違いについて、詳しくはこちらのコラムをご覧ください。

オイルチェックって必要?

さて、オイルチェックがどのようなサービスなのかを理解したところで、これが本当に必要なのか実際の例を見ていきましょう。

例えば、こちらのキャタリナBJのコラムをご一読ください。初めてのメンテナンスとのことでしたが、内部状態は良好! グリスが多少硬くなっていたようですが、オイルチェックは古いグリスを拭き取り、注油を行うサービスなのでこの点は安心です。

リールの状態確認ができたことで今後も安心して使用でき、オーバーホールほど費用をかけずメンテナンスが受けられました。

きょうのオイルチェック ~キャタリナBJ~

これだけでもオイルチェックの価値がありそうですが、さらにこちら17エメラルダスの実例はいかがでしょうか。

アフターサービス自体が初めてとのことで、オイルチェックにはぴったりです! ところが点検してみると、ハンドル回転が止まる、ボディが開かない、内部が塩ガミだらけの状態でした。どうやら水没品らしく、もちろんオイルチェックの作業内容では対応できないため、オーバーホールのお見積もりになります。

きょうのオイルチェック ~17エメラルダス~

このように現品状態によって作業内容変更をご案内できることも、オイルチェックの利点のひとつです。

水没だったこともあり、こちらのケースではある程度状態の予想ができましたが、これが予想外の不具合だった場合にはどうでしょうか? 最安値でメンテナンスを依頼しつつ、必要であれば修理や総合点検であるオーバーホールに切り替え可能なので、ひとまず現状を確認したいリールには最適なサービスですよね。

必要なメンテナンスと使い分け方とは?

前回のコラムで「開けてみないと分からないからオーバーホールが必要」と言っていたのだし、最初からオーバーホールを依頼すれば良いのでは? というご意見はあるでしょう。

しかし、金銭的に毎回オーバーホールは厳しいという方、オーバーホールをするほどではないリールだけど一度プロに見てもらいたい方などは、いったん現状確認をしたいはず。そんなときに最適、かつ必要なサービスが、オイルチェックです!

では、どのように使い分けるのが良いのか? これは先述したコラムにもあるように、理想のメンテナンスサイクルがあります。「釣行後のご自身でのお手入れ→オイルチェック→ご自身でのお手入れ→オーバーホール」というサイクルを習慣化することで、リール本来の性能を長く維持、発揮することが可能です。つまり、本当に必要なメンテナンスとはこの理想のサイクルであり、アフターサービスのメンテナンスはその実現のために使うものと言えますね。

今回は「アフターサービスのメンテナンスは本当に必要なのか?」というテーマで2本のコラムをお読みいただきました。どれかひとつだけでなく総合的にメンテナンスを活用することで、理想の「お手入れ大事」サイクルを実現していきましょう。

(当コラムの情報は更新時点のものです。公開後も情報の更新に努めておりますが、最新の情報と異なる場合があります。)